2020年7月30日木曜日

コロナ茶番の目的(2)資本の再編成と富の集中

 現代という時代はアメリカやロシア、中国などと言った国家では無く、その上に君臨する、と言うよりもその間に浸透している世界的な大資本のシンジゲートつまり国際金融資本が世界を動かしている時代であり、911同時多発テロもコロナ騒動も彼等が引き起こした茶番劇なのです。前述しましたように911でもコロナでも彼等は監視社会の構築を企画していますが、目的はそれだけではありません。911では対テロ戦争の気運を利用して中東に軍事侵攻したのとコロナでも同様に領土的野心は動機になっています。ただし今回は国家が目的では無く、市民個人や私企業などが標的となっているのです。この構造を理解するにはアメリカの中郷銀行に”あたる"FRBが設立された経緯と、その後に起きた世界大恐慌について知る必要が有ります。



 国際金融資本の原型というべき人々は中世ヨーロッパから金融業を営んでおり、ヨーロッパの貴族、王族、ユダヤ系金融業者、商人等の間でネットワークを構築していましたが、中でも当時有力だったのがロスチャイルド家です。彼等は中央銀行を支配する事で国家の金融システムを乗っ取り、その国に対する支配力と浸透力を高めるという手法を常としてきました。



 ロスチャイルド家が支配的な力を持つようになったキッカケは1815年にナポレオン率いるフランス軍とイギリスとの間で勃発したワーテルローの戦いです。当時から高度な情報網を持っていたロスチャイルドはイギリスの勝利を確信していましたが、敢えて一芝居打ち、凄い勢いでイギリス国債を売り出しました。それを見た他の投資家達はイギリスが負けるのだと思いこみ、右に倣えでイギリス国債を売りはじめました。ところがその暴落したイギリス国債を底値で買い漁っていたロスチャイルドの代理人がいたのです。そして戦争が終わり、イギリスの勝利が明らかになり、イギリス国債の価格が戻った時にはロスチャイルドは莫大な資産を手に入れる事になりました。



 この成功は「ワーテルローの戦いの勝者はイギリスでもフランスでも無くロスチャイルドだ」と言われた程で、それによってイギリス国債の(一説によれば)6割を所有する事になったロスチャイルドはイギリスの中央銀行であるイングランド銀行を支配下に置くようになったのです。

 当時のイングランド銀行


 彼等が次に狙ったのは、その少し前1776年にイギリスの統治から独立したアメリカの金融システムです。結論から言うと、それは1913年にFRB連邦準備制度を設立する事によって成就しますが、それまでも通貨発行券を巡る争いで2人の大統領が暗殺され、1人の大統領が暗殺未遂にあっています。

アメリカは独立戦争によってイギリスの植民地支配から抜け出した


 まず1791年に第一合衆国銀行なるロスチャイルドによる中央銀行がアメリカで20年の期限付き営業認可を得ますが、1811年に認可が満了した際、当時のアンドリュー•ジャクソン議員等によって合衆国議会で再認可が拒絶されます。しかしそれでもロスチャイルドは1816年に第二合衆国銀行を設立しますが、その後、大統領になったアンドリュー•ジャクソンによって1833年に閉鎖状態に追い込まれます。そこで1835年に2発の銃弾が打ち込まれるアンドリュー•ジャクソン大統領の暗殺未遂事件が起こりました。



 次に1865年、エイブラハム•リンカーン大統領が南北戦争の戦費をまかなうために政府発行紙幣(グリーン•バック)を導入して暗殺されました。北軍を指揮していたリンカーンは戦費を調達しようとしてニューヨークで欧州の銀行家達の交渉したのですが北軍の敗北を望む銀行家達が24%〜36%の暴利を要求したため、これを拒否して自前での紙幣発行に踏み切ったのです。



 そして1881年、ロスチャイルドの中央銀行システム、通貨発行権支配を批判したジェイムズ•A•ガーフィールド大統領が暗殺されます。



 このようなせめぎ合いの中、1913年に紆余曲折を経てロスチャイルド等は待望のアメリカにおける通貨発行権を手に入れます。それが現在のアメリカ中央銀行に"あたる"FRB(連邦準備制度)です。なぜ”あたる"と言う表現が使われるのかというとFRBはあくまでも議会によって中央銀行同様の権限を認められた民間企業であり正確には中央銀行では無いからです。また上記のような歴史からFRB設立当時のアメリカでは中央銀行を忌避する風潮が強かったので、あえて連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board)と言う難解な名前をつけて中央銀行の体裁を取らなかったのだと言われています。



 FRBに設立にいたる経緯もまた陰謀につぐ陰謀であり、実に彼等(国際金融資本)らしいものです。まず1907年にアメリカで恐慌が起こりますが、この恐慌自体、当時アメリカを牛耳っていた私立銀行群が意図的に引き起こしたものであると言われています。そも目的はFRB設立への布石を敷く事と、恐慌によって潰れた企業を買収したり担保となっていた土地を奪い取る事です。



 ここから彼ら国際金融資本家たちはアメリカ合衆国の通貨発行権を掌握し中央銀行を設立するために本格的に動き出します。そのために行われたのが有名な1910年11月のジョージア州ジキル島での9日間にわたる秘密会議です。この会議にはJPモルガンのビジネスパートナーである共和党のネルソン•オルドリッチ上院議員が主催者となり、JPモルガンの他、ロックフェラー財閥やロスチャイルド財閥から金融界の専門家も加わり合計7人の大物が参加しました。彼等は偽名を使って夜中に貸し切りのプライベート列車でジキル島へ向かったため、この動向を嗅ぎ付けた記者達にもその旅の目的は解りませんでした。

ジョン•ピアモント•モルガンとジキル(ジェキル)島


 このジキル島の秘密会議ではFRB設立のための法案設立について話し合われました。この法案はオルドリッチ法案と呼ばれましたが、中央銀行設立に反対する民主党の反発に会い廃案となります。

会議が行われた部屋と参加者一覧


 それでも諦めきれない国際金融資本家たちはその後の大統領選挙で1人の泡沫候補に過ぎなかったウッドロー•ウィルソン(民主党)に目をつけます。そしてウィルソンを当選させるために最有力候補であったウィリアム•タフトを落選させるためにJPモルガンと知己であったセオドア•ルーズベルトを擁立して票を割り、漁夫の利を得る形でウィルソンを当選させました。

左からウィリアム•タフト、ウッドロー•ウィルソン•セオドア•ルーズベルト


 そしてウッドロー•ウィルソン大統領による民主党政権が誕生すると同じ民主党のカーター•グラス下院議員とロバート•オーウェン上院議員が作成したグラス•オーウェン法(中央銀行法)が議会に提出されました。そしてウッドロー•ウィルソンは1913年のクリスマス休暇で議員達が帰省している間に特別会期を招集し、グラス•オーウェン法を可決させ署名しました。このグラス•オーウェン法案はオルドリッチ法案と殆ど同じ内容でしたがネルソン•オルドリッチは議会でグラス•オーウェン法を激しく非難すると言う茶番劇付きでした。ウッドロー•ウィルソンは後にこの政治劇を述懐し「私はうっかりして自分の国を台無しにしてしまった不幸な男だ」と語っています。



 こうした紆余曲折のドタバタ劇を経て1913年に設立されたFRB連邦準備制度は1914年から本格的に業務を開始します。その年のうちに第一次世界大戦が始まり私立銀行群であるFRBはアメリカ合衆国に戦費を貸し付けて利益をあげて行きます。

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